ソウタのひぐらし

三日坊主の母に代わり、ソウタが綴る日々の記録。


晴れ

お昼に私が兄者のオモチャを奪い取った時、いつもは怒る兄者が微笑を浮かべていました。どうも、私が飲んでいるジュースが兄者の飲み残しであると気づき、哀れに思われたようでした。夜は、母が兄者にオモチャのフォークで髪をといてもらったようで、お礼に、兄者がロードマップに並べた車の前列にキリンのオモチャを追加していました。兄者がキリンを軽車両扱いにするか否か悩んでいる時に、私がロードマップを触ると母に叱られました。「にぃにが怒るからダメ!」電車で嫌われる怒り方ナンバーワンと呼び名の高いセリフです。しかし、本当に、それが理由だから仕方ない。もっと良いセリフまわしがあるとすれば、「にぃにが嫌がることをしようとしているよ。」でしょうか。しかし、今日の兄者は怒らない。何故でしょう、兄者の飲み終わった空のマグを吸っていたからでしょうか。また、年長者の余裕を噛みしめたのでしょうか。その後、父が飛び散った車を戻していると「勝手に触るな」とばかりに怒っていました。